役場新庁舎建設に思う

 少し前、新得町役場新庁舎建設のパブリックコメント(町民意見)の募集がありました。既に募集は終了し、その内容は新得町役場サイトでみることができます。

 又、現在 新得町駅前周辺再整備のパブリックコメントの募集をしています。提出期限が12月16日までなので、もう日数がありませんが、是非、わが町の為に意見を提出して下さい。

 ところで、パブリックコメントの結果を見ますと、意見提出者は4人。約6000人の住民が住むこの町で、0.066%の方が意見を提出されました。この結果から、住民ほとんどの方が役場庁舎に興味がないのか、あるいは、案に賛成なのか、役場内で検討して『良きに計らって』という事なのでしょうか。

 新得町は平成28年台風10号で大雨災害を受けました。その報告書が新得町役場サイトにUPされています。役場庁舎は防災の拠点でもあります。甚大な被害からの教訓でしょうか、新庁舎建設案の中には庁舎建物の防災対策や庁舎の南側を流れる中新得川への対策について考察されています。

 庁舎老朽化が進んでいるようですので建設に反対はしませんが、場所については賛成できません。これは議会内(本会議でないのでライブ映像はありません)でも言ってきました。せっかくの駅前周辺再整備も検討されているのですから、その事とリンクして、少しでも水の来ない場所、駅前あるいはその近くに建設されるのがベターではないかと思うのです。

 普段は優しい自然であっても、時として牙を剥いてきます。それは台風10号で町民は充分経験しています。いくら人工的に川を切り替えたとしても、災害が発生するようなとき、水は元の川筋に流れようとします。私たちの見えない地中深くで普段から川が流れているんですね。

 いざ、災害が発生した時、役場が防災拠点・災害対策本部になるでしょう。新庁舎では防火シャッターや防水板の設置も検討されているようですが、今年発生した台風19号に関して気になる記事を読みました。

 台風19号による大雨で宮城県丸森町は役場周辺が冠水し、町長ら職員と住民の計約240人が一時孤立した。防災拠点である役場庁舎は浸水想定区域内にあったが、町は財源や場所の確保の問題から代替拠点を定めておらず、小規模な自治体の災害対応の難しさが浮かんだ。
 町のハザードマップによると阿武隈川が決壊した場合、役場周辺は最大5~10メートル浸水する想定だった。今回は阿武隈川は決壊しなかったが、大量の雨水を排水できず内水氾濫が発生。庁舎周辺が最深1.2メートルほど冠水し、約2日間にわたりボートによる移動しかできなくなった。  

( 役場孤立、代替拠点定めず 財源、場所確保ネック―宮城・丸森町
2019年11月12日07時09分  ---JIJI.com から )

 新得町役場も陸の孤島状態になって災害関連物資や搬入も搬出、あるいは人の出入りをしたくても周りが水没して迅速な対応が出来ずに、挙句はボートを使うことになったりしませんか。現在、役場内では役場南側を中心に建設検討が進められています。(やはりボートぐらいは新庁舎内に待機させておくべきかもしれません。)

 今でも、自然に逆らわずに、防災観点からも少しでもリスクの少ない、高台に建設すべきだと考えますが、少数意見なのでしょうか、そして新得住民のほとんどの方が関心のない新庁舎建設ですので、このまま近い将来、現役場庁舎の横に新役場庁舎が建設されることになるのでしょうか。